カルトの世界から命がけで抜けてきたおじさんの奮闘記☆

とち狂ったカルト軍団から命がけで抜けてきたおじさんの物語やで~

カラオケはやめて~

私は音楽を聴くのが好きで、ライブも行くのも好きですし、フェスに行くのも大好きです。
けど、カラオケは嫌いなんですよね~。今でも付き合いでカラオケ行ったりしますけど、めちゃくちゃ嫌で歌わずに寝たふりしたりしてます( ´∀` )

自分が知ってる曲でも周りの人が知らないということがあるやないすか、それがきついのとどんなテンションで歌っていいのか分からなくなるので嫌なんです。

しかも、カルト学校の教祖がカラオケが好きでカラオケ大会があったのですが、その時間が地獄なのと、嫌な思い出がありカラオケが苦手になりました。。。。

 

カラオケの選曲を間違えれば即怒鳴られる

まあ、見出しの通りなんですけどね。カルト学校で一番悩むのが曲の選曲なんですわ。
教祖が歌う前に学生が歌わせられるのですが、最近の流行っている曲を歌うとまずキレられます。
許されるのは昭和歌謡曲、演歌が許されます。後は知らない場合は安全地帯と玉置浩二が許されます。しかし安全地帯と玉置浩二を歌いすぎてもキレられます。。。。(どないしろっちゅうねん!)

そんな感じで手探りで皆戦々恐々としながらカラオケを歌うのです。しかも皆歌いたくないからマイクの譲り合いです(笑)

そして皆が歌い終わった後、教祖による自己満足カラオケ大会が始まるのです。「君たちの歌を聴いていると脳波が乱れるな~」というお決まりの文句と共に約3時間にわたるカラオケ、いや接待カラオケがはじまります。学生はひたすら教祖をよいしょし、「すごーい」「こんな美声を身近で聞けるなんて!」「教祖様は他のどんなプロよりも上手い」とアホみたいな感想を言い続けます。しかもカラオケ中に講和も始まるので地獄です。
しかもこのカラオケ大会が行われるのは平日の13時から始まり、19時頃まで行われるのです。普通の学生なら勉強して部活してますし、バリバリ働いている時間です。そんな時間をカラオケに使うわけです。その当時はそれが良いと思ってましたけど、今考えたら後悔しかありません。。。。。

とまあ、そんなカラオケ大会だったのですが、私は公開処刑にあったことが2回ほどあります。
1回目は入って間もないころ、唐突にカラオケ大会が開かれました。先輩は「僕たちは何度も歌ってるし、教祖様も僕たちの歌声には飽きてるから。君が率先して歌うべきだよ!新鮮な風を吹かしてくれ」と言われ、無理やりマイクを押し付けられました。
入って間もないころだったので、ルールも何も知りません。
私はとりあえず大好きだったバンプの天体観測を入れました。イントロが流れ出した瞬間、先輩たちの顔がこわばり、空気がピりついたような気がしました。

サビに入る直前、唐突に終了させられました。「あら、なんで?」と思った瞬間、
教祖から「なんだこのナヨナヨした歌は」、続けて「失恋ソングなんて俗な曲を聞かせられるこっちの身にもなれ」と言われ、正直意味が分からず立ちすくんでいたら、ヒステリックな女先輩に「いいかげんにしろ!世俗を持ち込むな!」と怒鳴られました。
意味が分からず、「すみません」と言いながら深々と頭を下げました。すると教祖が「低俗な歌しか聞かないんだな君は」とディスられました。大好きだったバンプがディスられたことが凄くショックで悲しくて泣きそうでした。

「本当の音楽を聞かせてやろう」

と教祖様による演歌タイムに突入し、皆口々に「すごい。心洗われるー」と言い出しました。もう異様な光景です。
1時間後、「本物の音楽はすごいだろ」と言い始め、「本物が本物を歌うと場が盛り上がるんだよ。だから君も本物を聞きなさい。そうすれば元気になれる」と言われました。
それがトラウマとなり、カラオケの時間は本当に嫌いでした。それ以降は何とか歌わないようにスルーする技術を身に付けたので問題なく進められました。

しかしカルト学校のルールにも慣れ、先輩学生になってきたころ唐突に怒られる機会がやってきたのです。その当時の私はカラオケ大会で歌わないといけない時用に南こうせつの「神田川」を持ち曲として持っていました。日曜日のある日突然カルト学校の先生から電話が入り、「今日教祖様が入って下さり、カラオケ大会してくださるから近場に住んでる子は参加して!」とのことでした。

その当時カルト学校は神戸にありました。何人かの学生は神戸の賃貸を親に借りてもらい、下宿してました。その為近場にいる学生はけっこう多く、日曜日といえどもルール上遊びに行ったりできないので、下宿していた学生は全員集まりました。ざっと10名ほどです。

いつもの流れ通り歌わせられます。今回は人数が少ないので歌わざるをえません。しかし、持ち曲があるので怖いものなしです。

だがしかし、私の前にいたS君が神田川を歌いやがったのです。。。。
普通に考えても同じ曲を歌うのは寒い行為。しかもカルト学校では御法度みたいなもんです。
完全に頭が真っ白になった自分は、冷や汗が止まりませんでした。トイレに行くふりをして逃げられる状況でもありません。仕方がないのでやぶれかぶれで玉置浩二の「田園」を歌いました。歌い終わった後、教祖は何も言いませんでした。

ちょっとホッとして席に戻ろうとした時、教祖がボソッと「下手な歌を聞かせられて脳波が乱れたわ」と言い、その瞬間持っていた中身の入った湯飲みを僕に投げつけました。

「あっち」と叫び、またもや頭の中が真っ白になった自分に教祖は言いました。
「俺が命懸けでお前らとカラオケを通して遊んでやってるのに、お前は適当に練習もしてないような曲を歌うのか?なんだその適当さは?俺をナメてるのか?俺はプロレベルなんだ。お前らに合わせてやってるんだよ。ふざけるな」と言われ、教祖は怒って自宅に帰ってしまいました。

その後はもう地獄でした。スタッフ、他の学生達に3時間ぐらい罵られました。。。。
そして、「あいつはまだまだ不健全だ」というレッテルが貼られ、その事件がキッカケで1か月ほど自宅に引きこもることになりました。。。。。

その時の光景が今でもマイクを握ると思い出されるんですよね。。。。

( ノД`)シクシク…